ここから本文です。

あきる野市図書館について

あきる野市図書館の沿革
 五日市憲法草案と深澤家文書
 あきる野市の図書館（年度事業報告書）
アンケート結果
 あきる野市図書館協議会
 あきる野市子ども読書活動推進計画

あきる野市図書館の沿革

あきる野市図書館は、平成７年（１９９５）９月１日に、旧秋川市と旧五日市町の合併によって誕生した「あきる野市」とともにスタートしました。

合併前の歴史としては、秋川図書館が昭和４８年（１９７３）開館、五日市図書館が昭和５３年（１９７８）開館となっています。

このように始まったあきる野市図書館ですが、市民の生活圏・図書館利用圏を考慮した図書館ネットワークの構築と施設整備を行う必要があったこと、また、社会情勢の変化に伴う市民ニーズへの対応を行う必要があったことから、平成１６（２００４）年６月に、「あきる野市図書館整備プラン（あきる野市図書館整備計画）」を策定し、ハード・ソフト両面からの整備を進めました。

この計画により、平成１７年（２００５）には、東秋留地区に「東部図書館エル」が、平成１９年（２００７）には、秋川地区に「中央図書館」がそれぞれ開館（中央図書館開館に伴い、秋川図書館は閉館）し、また、分室配置の見直しにより５つの分室を閉鎖したことにより、現在では１中央館・３地区館体制で運営しています。

「あきる野市図書館整備プラン（あきる野市図書館整備計画）（平成１６年６月策定）」(ＰＤＦファイル　１．４ＭＢ)

五日市憲法草案と深澤家文書

「五日市憲法草案（東京都指定有形文化財）」をはじめとした深澤家文書の資料群は、所有者の寄託を受けて、平成２０年（２００８）からあきる野市中央図書館で収蔵しています。

「五日市憲法草案」は、明治の自由民権運動期にまとめられた私擬憲法草案（民間でまとめられた憲法私案）の一つで、明治１４年（１８８１）に旧仙台藩士で五日市勧能学校の教員であった千葉卓三郎らが起草したものです。

条文に「国民の権利」の項目が多く割かれていることから、現在の「日本国憲法」と比較しても引けを取らない民主的な内容を含んでいます。

また、深澤家文書は、豪農深澤家の土蔵から発見された古文書群で、「五日市憲法草案」も、深澤家文書の一つです。

古文書の中には、深澤家の家政や多く所有していた山林などの権利書、村役人としての文書など多岐に渡っていますが、特筆するべきは、自由民権運動に関する膨大な文書とその学習活動をささえた図書類の多さです。

これらの古文書群が残っていたことにより、当時、どのような活動が行われていたかが解明されました。

全国的に見て、憲法草案の発見だけでなく、関連史料によって当時の活動内容が判明しているのは、珍しいケースといわれています。

これらの資料は、古く損傷しやすい脆弱な資料のため、後世に末永く伝えていくためにも、温湿度と光を管理した環境下で保管されています。

このように普段は閲覧することができない資料ですが、今、学習している方々が閲覧するために、マイクロフィルムに複製をしています。こちらは、中央図書館と五日市図書館で閲覧することができます。

また、毎年、「五日市憲法草案」原本（一部）の展示と解説を行う事業を行っています。

さらに、「あきる野市デジタルアーカイブ」では、深澤家文書の検索ができるデータベースと資料の一部をデジタル画像で閲覧できるほか、五日市憲法草案などの解説を公開しています。

「あきる野市デジタルアーカイブ」トップページ（別のウィンドウで開きます）